IRLインディカーの名門、アンドレッティ・グリーン・レーシング(Andretti Green Racing)の共同オーナーを務めるキム・グリーン(Kim Green)氏が1日、2007年シーズン王者のダリオ・フランキッティ(Dario Franchitti、スコットランド)に代わって、来シーズンから日本の武藤英紀(Hideki Mutoh)をドライバーに起用することを明らかにしました。
ベテランドライバーのフランキッティは、来季からNASCARに参戦する予定で、空席となったドライバーズシートにインディカーの下のカテゴリーにあたるインディプロ・シリーズ(Indy Pro Series)で新人賞を獲得した武藤が収まることとなりました。
武藤英紀についてグリーン氏は「ヒデキは(インディプロシリーズの)優勝を勝ち取れなかったが、非常にタフで争いの激しいシリーズの中、初参戦のオーバルトラックでとてもよくやっていた。それが彼のポジションアップに繋がったと思う。彼をマシンに乗せることができるのを嬉しく思い、願わくば次のレベル、つまりウィナーズサークル(表彰台)まで引き揚げたい」と期待を寄せています。
これは日本のモータースポーツ界にとって、かなり大きなニュースです。
これまでにもインディカーには、ロジャー安川、松田秀士、野田英樹、高木虎之介、中野信治、服部茂章、松浦孝亮と多くの日本人ドライバーが参戦していますが、今年のチャンピオンチームで名門のアンドレッティ・グリーン・レーシングからの参戦です。
これまで日本人ドライバーがF1やCARTといった海外の最高峰のレースに進出しても、あまりチームに恵まれていないのが常でした。
高木虎之介なんか、歴代の日本人レーサーの中でも最も実力のあったドライバーだと思いますが、当時はF1からホンダが撤退し、モータースポーツ人気が下降気味でした。
そのため、ティレルやアロウズといった下位チームにしか所属することが出来ず、高木虎之助本来のパフォーマンスを発揮することが出来ませんでした。
一方、現在スーパーアグリで頑張っている佐藤琢磨はBARホンダでF1デビューしましたが、これまでの日本人レーサーでは最も恵まれたチームだったと思います。
それでも、フェラーリ、マクラーレン、ルノーといったトップチームとは差があり、優勝争いには食い込めませんでした。
武藤英紀は、デビュー地点から優勝を狙えるポジションにいることになります。
これまでの経歴を見ても、武藤英紀は強運の持ち主と言えます。
フォーミュラ・ニッポンでも、野田英樹、高木虎之介、中野信治といった有力ドライバーを輩出してきた中嶋悟率いる名門「PIAA NAKAJIMAレーシング」に所属していました(結果はイマイチでしたが・・・)。
その翌年からインディ・プロ・レーシングに参戦。
順位の浮き沈みが激しいレース結果でしたが、新人賞を獲得。
更に、スポット参戦したIRL17戦で見事8位完走するとともに、ファーステストラップを記録しました。
武藤英紀は強運とともに与えられたチャンスで見事な結果を残し、アンドレッティ・グリーン・レーシングからの参戦を勝ち取りました。
中嶋一貴も、来期名門ウィリアムズから参戦する可能性が高くなっています。
中嶋企画出身レーサーが、F1、インディカーで同時に活躍する姿を是非見てみたいものです。
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