リッター160円! 高騰し続けるガソリン価格


スポンサードリンク


車社会の米国では、原油価格高騰の影響で約30年ぶりに車両の走行距離が減少しました。


米連邦道路管理局がこのほど公表した調査によると、今年1月の走行距離は前年同月比1.7%減少しました。

これは微々たる数字かもしれませんが、全米の自動車台数が年平均で2%ずつ増え続けている現状では、今回の減少は大きな意味を持っています。


米国では、ガソリン1ガロン(3.78リットル)あたりの平均価格が4ドル(約415円)の大台に乗ろうとしています。

100キロあたり12リットルを消費するSUV車を満タンにする場合、2月の71ドル(約7370円)から5月は84ドル(約8720円)と大きく値上がりしました。

エネルギー情報局のマイケル・モリス(Michael Morris)氏は、「ガソリン価格が上がると、ドライブを控えたり、別の交通手段を使おうとする心理が働く」と分析しています。


ガソリン消費量も、この2四半期で1991年以来の減少幅となりました。

今年1-3月の消費量は前年同期比0.6%減。

サマーシーズンも前年同期比0.4%減が見込まれています。



自動車超大国、アメリカでもガソリン価格高騰によるクルマの使用方法を見直す動きが出ています。

ただ、1ガロン(3.78リットル)で415円ですから、リッター約110円と日本の暫定税率復活前のガソリン価格であるリッター120円台よりも低価格となっています。

改めて、日本のガソリン価格の高さを思い知る話です。

上がり続けるガソリン価格ですが、昨年末から全国平均のガソリン価格がリッター160円や170円まで高騰する可能性を指摘する予測が一部にありました。

その時は、「いくらなんでもそこまでガソリン価格が上がることはないだろう」と思っていましたが、現実のものになりました。

石油情報センターが14日発表したガソリンの小売価格調査(12日現在)によると、レギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル=160.1円となり、87年の統計開始以来初めて160円台に突入しました。


ガソリンの暫定税率はリッター25.1円ですから、それを差引いてもガソリン価格はリッター135円。

ゴールデンウィーク突入時の暫定税率復活直前のガソリン価格より上がっています。

原因は更なる原油価格の上昇で、5月に入り米国の先物相場で1バレル=120ドルを大きく上回っています。

石油元売り各社は、1日から卸値を30円前後引き上げていましたが、原油価格上昇の影響を受けて出光興産が16日から卸値をさらに5円引き上げることを決めています。

他の石油元売りも卸値を値上げする可能性が高く、店頭でのガソリン価格がもう一段上昇する可能性があります。

6月に入り、ガソリン価格170円到達が現実味を帯びてきました。

もはや限界ギリギリ、これ以上ガソリン価格が上がるようであれば、日本でも走行距離の大幅な減少が起こりそうです。

ガソリン価格高騰の影響は世界レベル


スポンサードリンク


米国4月の自動車販売台数は1992年以来の低迷を見せていますが、従来から人気の高かったトラックやスポーツタイプ多目的車(SUV)車が強い落ち込みを見せる中、中型車やコンパクトカー、ハイブリッド車といった低燃費車が好調を維持しています。

自動車の流行は音楽やファッションと比べるとゆっくりと変化すると言われていますが、米消費者が急速に好みを変化させていることが4月の販売実績からうかがえます。


「大きな車よりも小さな車が売れている」と、米国トヨタ自動車販売(Toyota Motor Sales)のジム・レンツ(Jim Lentz)社長は述べ、「原油価格が記録的な高値をつける中、コンパクトカーやハイブリッド車が好調」と話しています。

ホンダ(Honda)や日産自動車(Nissan)、富士重工業(スバル、Subaru)、スズキ(Suzuki)といった日本の自動車メーカーも、消費者が小型車へ好みを変化させる中、4月に販売台数を拡大させています。

自動車業界の情報提供を行うオートデータ(Autodata)によると、米国経済の低迷にもかかわらず、4月の乗用車販売台数は前月比5%増となっています。

その一方で、トラックやSUV車の販売台数は、前月比17.4%減となっています。

08年1月からの乗用車販売台数は、業界全体の低調ぶりにもかかわらず、わずか1%減にとどまっています。

一方で、軽量トラックとSUV車は燃料価格の高騰で13.5%も減少しています。

年初めからのSUV離れの傾向が、4月に入って加速していることをうかがわせる数字です。


米ゼネラル・モーターズ(General Motors、GM)の重役によると、GMの「シボレー・マリブ(Chevrolet Malibu)」などの新車の購入を検討する消費者の多くが、小型で低燃費の4気筒エンジンを選択するようになってきているそうです。

GMのマーク・ラネーブ(LaNeve)北米販売最高責任者は「消費者の好みは変化しており、我々もそれにあわせて変わっていくつもりだ」と述べています。

トラック販売台数の急落を受けて、GMの第1四半期が33億ドル(約3480億円)の赤字となったことを指摘し、ラネーブ氏は、「業界全体で、トラックの販売は低調だった」と述べています。


ガソリン価格高騰の影響は、世界中に及んでいます。

SUV大国と言われた米国での販売減は深刻です。

元々、日本製小型車は燃費と性能の良さから高い評価を得ていましたが、ガソリン価格高騰の流れを受け日本車へのシフトは更に加速しそうです。

それにしても、暫定税率の影響設けた日本でのガソリン価格の乱降下は異常です。

暫定税率廃止によりガソリン価格が120円台まで下がっただけで、喜んだこと自体尋常ではありません。

それこそ10数年前は、レギュラーガソリンがリッター90円前後、ハイオクでもリッター100円を切っていた時代がありました。

勿論物価の違いはありますが、ここ20年の間の物価変動というのは昔ほど大きくはありません。

暫定税率がかかっていても二ケタ台のガソリン価格だったわけですから、現在のリッター160円前後のレギュラーガソリン代の高騰ぶりは、許容範囲を超えているレベルです。

さすがにゴールデンウィーク中は、突入前のガソリン価格の動きが読みづらい状況だっただけに、例年通りの高速道路での渋滞も発生しましたが、連休明けの車の利用状況が大きく変化する可能性があります。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。