独自動車大手フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)傘下の高級車メーカー、アウディ(Audi)は11日、2007年決算を発表しました。
税引き後利益は26%増の約17億ユーロ(約2700億円)、税引き前利益は約50%増の29億ユーロ(約4600億円)でした。
またアウディは、今年の販売目標を100万台以上と発表しています。
更にアウディは先を見通しています。
アウディRS4、アウディA6、アウディTTロードスター等、人気の高い車種を数多く揃えていますが、今後毎年20億ユーロを新モデルに投資し、乗用車のモデル数を向こう8年間で現在の25種から40種に増やす計画も発表しています。
アウディは、ニューモデル拡充で2015年には世界販売台数を、150万台まで引上げる計画を立てています。
まさしく絶好調といった感じのアウディです。
レーシングスピリット息づく420psエンジン搭載のアウディRS4や、高級かつ上質感の漂うアウディA6等、現行モデルも大いに魅力的です。
アウディは中古車市場でも高い人気を誇っています。
そんなアウディの中でも、最も最近日本で販売が開始されたのがアウディA5。
この最新アウディクーペのデザインを担当したのは日本人です。
アウディは主力車種の車名にAを用います。
日本市場に投入されているのは、アウディA3スポーツバック(5ドアハッチバック:1.8〜3.2L)、アウディA4(4ドアセダン:1.8〜3.2L)、アウディA6(4ドアセダン:2.8〜4.2L)、アウディA8(4ドアセダン:3.2〜6L)で、アウディA5はA4とA6の中間となるクーペです。
アウディがA5のライバルとしているのが、メルセデスベンツCLKやBMW3シリーズクーペ、BMW6シリーズクーペといった同じドイツ製高級クーペです。
海外市場では、大小を問わずクーペの人気が衰えていません。
クーペはステイタス性があり、北米ではBMWクーペと日産のスカイラインクーペが人気を博しています。
正統派スタイルとも言えるアウディA5のクーぺスタイルは、高い人気を得そうです。
アウディA5に搭載されているエンジンは、ガソリン直噴技術を採用した3.2リッターのV6で、最高出力は265psを発揮します。
アウディには、A5と同じクーペモデルとしてアウディTTクーペがあり、搭載エンジンも同じとなっています。
しかし、アウディTTクーペはスポーツカーとも言える小気味いい軽快な走りができるクーペであるのに対し、アウディA5は、大人4人がきちんと座れるグランドツーリング的なクーペとして差別化を図っています。
また、アウディA5にはマニュアルモードを備えた6速ATと、アウディ伝統のクワトロ(フルタイム4WDシステム)が採用されています。
日本市場でのアウディA5の車両本体価格は695万円(消費税込み)で、年間700台の販売を目標としています。
アウディは、中古車になってからの買取価格も期待出来るだけに、アウディA5のコストパフォーマンスはかなり高そうです。