先代モデルから新型フィールダーになってからも、木村拓哉がイメージキャラクターを務めています。
ビートたけし(北野武)や明石家さんまもカローラのCMに出演していましたが、キムタクのほうがカローラフィールダーのイメージに合致しているようで、CMもシリーズ化されています。
カローラフィールダーの人気は同クラスのライバル車を一歩リードしているだけに、値引き額もあまり拡大していません。
最も強力なライバルとしては日産のウィングロードが挙げられますが、正統派スタイルのカローラフィールダーに比べ、ウィングロードはターゲットを若者に絞り込んだスポーティーなキャラクターで、好みが分かれるところです。
それゆえ、どちらかが闘いに敗れて失墜するということもなく、カローラフィールダー、ウィングロードとも中古車市場でも安定した人気を保っています。
そんなカローラフィールダーが、エタノールを10%混ぜたバイオガソリン、E10燃料車として国土交通大臣の認定を取得しました。
バイオガソリン仕様のカローラフィールダーは、1.8リットルエンジンのCVT搭載車です。
大阪府に一年間、カローラフィールダーを有償で提供し、公道走行試験を行います。
ちなみにトヨタは、早くからE10のようなバイオガソリン燃料対応車を環境対応に有効と見ていました。
それゆえカローラフィールダーだけでなく、2006年6月から生産されているすべてのガソリンエンジンが、燃料系部品の材質変更などにより、E10に対応出来るようになっています。
また、バイオガソリン燃料の普及が早くから進んでいるブラジルでは、昨年五月からバイオエタノール仕様カローラの販売が既に始まっています。
ちなみにブラジルでは、カローラはBMWやベンツに並ぶ高級車として扱われています。
一方米国では、バイオエタノールを85%混ぜた燃料を使う大型ピックアップ(荷台付き)トラック「タンドラ」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「セコイア」の2種類を販売する予定となっています。
カローラフィールダーで日本でのE10対応に乗り出したトヨタですが、日産もE10の国土交通大臣認定を既に取得しています。
ガソリン価格は、暫定税率の状況いかんによっては下がる可能性もありますが、原油価格の高騰は続いています。
カローラフィールダーを取っ掛かりとしたトヨタのE10戦略活発化で、バイオガソリンへの流れが加速する可能性があります。